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  • 執筆者の写真s-naka

卒論中間発表会part2が終わりました

更新日:2019年12月8日


中間発表会スケジュール(発表者名削除)

今月の頭に中間発表会part2がありました。


前回(part1)は中西さんと大髙さんの2人が発表したので,今回は残りの3人,伊田くん,瀧本さん,田中さんが発表しました。part1の様子を見たり聞いたりしたおかげか,発表については3人とも落ち着いていてしっかりしており,わからないところはわからないと言え,とても良かったです。質問する側の私もそのような丁寧な姿勢を心がけねば,と改めて身の引き締まる想いで,勉強になりました。


さて,3人の発表内容です。


伊田くんは「アンチとは何か」について発表しました。アンチとはもともと「アンチ巨人」「アンチ阪神」のように,ある特定のファン同士の対立の中で生まれた言葉らしいのですが,現代のアンチはまたそれとは違う様相を呈してきているように感じられます。そこで「アンチ」とは一体どういう存在なのか,特にアイドルにおけるアンチに着目して研究を進めていく予定です。いわゆるアンチの人に話を聞くのではなく,掲示板等での発言内容からアンチという存在に迫っていくという何とも面白そうな研究になる予定です。どの掲示板を対象にするかとか,どこまで発言を拾うかとか,考えなければならないことはありますが,頑張っていきたいと思います。


瀧本さんは「アイドルの魅力」について発表しました。現代的なアイドル(AKBさんとか坂道グループとか)をファンの方々が支持する背景や,アイドルが人気になる過程を追うことで,魅力とは何なのかに迫り,あわよくばアイドルでない我々も魅力的になれるような手がかりを得ようという野心的な研究です。かなりお手本になる先行研究があったので,それに準じて実施し,そこに瀧本さんのなりのオリジナルな調査・分析を加えていく予定です。対人魅力研究にも貢献しうるような面白い研究に成ればいいなと考えています。


田中さんは「自己開示の深化と親密化過程」について発表しました。自己開示が深まると親密になる,あるいは,親密になると自己開示が深まると言われているわけですが,浅い→深いになるこの変化(プロセス)についてはよくわからない点もあるわけです。どのようなときに「この人になら深い話をしてもいいな」となるのか,そしてどのようなタイミングで親密化が進んだのか,この辺りを面接調査を通して明らかにしていく予定です。自己開示の研究で難しいのは,誰に調査協力を依頼するかという点です。パーソナルな内容について調査をするのであれば,研究者と初対面の協力者がその話をしてくれるのか?という問題がありますし,だからといって,友人に依頼してもそれはそれで話しづらいこともあるかもしれない。何れにせよ,これは簡単に解決できる問題ではないので,そのような事態が起きうることを考慮して調査していくしかないのではないかと思っています。


以上で社会心理学分野全員の研究の方向性が決まりました。あとは研究を実施して,執筆するだけです。でも,これが一番大変だと思います。時間との戦いでもあるので,残り3ヶ月必死に頑張っていきたいと思います。


##最近バチェラー・ジャパンのシーズン3を見ているのですが,配偶者選択の研究としてこれを分析したら面白いのではないかと思っています。誰か一緒にやってくれないかなあと思う今日この頃です。


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