卒論報告会が終わりました
- s-naka
- 2019年2月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年12月8日
2019年2月7日に卒論報告会がありました。

高知大学は数年前に改組をし,今年度が旧学科旧コース最後の卒論生でした。
今年度の卒業生は12名おり,発表も12名でした。つまり,全員が無事卒論を書き,発表を迎えることができました(1名が急用で発表できなかったため当日は11名の発表でした)。
まずは個人的な反省から。卒論中間発表会で普通の研究会みたいに突っ込んだことを反省していたにも関わらず,今回も普通に突っ込んでしまいました。
報告会の後で全体に向けて言い訳をしましたが,やはり「研究」として取り組んでいる以上,どうしても見過ごせないことがあり,それについては突っ込まずにはいられないことを改めて自覚しました。ただ,言い方については反省の余地があるので気をつけなければいけないなと思いました(3年生から「怖い」と言われました...)。
さて,社会心理学分野からは河野さんと前田さんが発表をしました。
河野さんは東日本大震災の被災者を対象とした避難行動に関するTEM(複線径路等至性モデル),前田さんは妬み・嫉妬経験に関するTEMを実施しました。
TEMなんて習ったこともないのに(ましてや質的研究なんて触れたこともないであろうに),4年間の集大成である卒論で実施することになるとは思いもよらなかったと思います。
ですが1年間(実質は半年強),試行錯誤しながらよく頑張ったと思います。
発表も堂々としており,とてもよかったです。
自分たちの中で得たこと,分からなかったことが多々あると思いますので,それが実際の卒論の意味なのかもしれないと思っています。
とくに,人の話を聞くことの難しさ,人には多様な人生経験があるんだという気づきが得られていればいいなと思います。
社会心理学の目的は,社会で存在する人間の理解,すなわち他者への想像力を培うことにあるのではないか,と最近は考え始めています。
質的研究の目的もそこにあるので,今後も卒論では質的研究をメインに実施していくことになると思っています。
もちろん,「他者の視点」を提示するだけではダメで,他者の視点=世界への気づきをどのように作っていけるかも併せて考えなければいけないでしょう。
卒論でどこまで可能なのかはわかりませんが,目指すなら高みだと思いますので,できるだけ高みを目指せる卒論になればいいなと思います(もちろん私自身への自戒も込めて)。
卒論生のみなさま,1年間お疲れさまでした。
そして,卒論を無事書き終えたこと,おめでとうございます。
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